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フィリピンの観光滞在を自分で延長する方法

フィリピンの観光滞在を自分で延長する方法

更新日:2026年10月1日

学校に通う場合と自分で手続きする場合

語学学校の学生は、自分で滞在延長をする必要はありません。学校が自動で手続きするため、入国管理局の窓口へ行かずに済みます。滞在延長とSSP(特別就学許可証)の取得は有料で、その費用は学校の現地費用に含まれます。以下は、自分で延長手続きをする人向けの説明です。

ビザなしで入国する旅行者とは、フィリピンがビザなしの入国を認めている国の国籍を持つ人のことです。日本も対象国です。入国時には30日間の滞在を認めるスタンプがパスポートに押されますが、実際のスタンプ上の期間は29日間です。その後、入国管理局の窓口でさらに29日間延長し、以後は2か月ずつ延長できます。ビザなしで入国できる国籍の人は、最後の入国から合計36か月まで滞在できます。事前にビザを取得して入国した旅行者も延長できますが、上限は24か月です。

語学学校は学生の滞在を毎月延長します。そのため、学校の現地費用の表には、この費用が月ごとに記載されています。

国籍による入国方法の違い

最新のビザ免除対象国は、フィリピン外務省のevisa.gov.phに掲載されています。ほかのビザ情報も確認できます。

国籍 入国方法
日本、ロシア、カザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、タジキスタン ビザなしで30日間
ウクライナ、ベラルーシ、モルドバ、ジョージア、アルメニア、アゼルバイジャン 渡航前にビザ取得が必要

EU諸国、米国なども含めた一覧は、フィリピン入国の記事をご覧ください。

延長の流れ

最初は入国スタンプまたはビザに記載された日付まで滞在できます。日本のパスポートでの通常のビザなし入国は30日間です。

初回延長はVisa Waiverと呼ばれ、29日間を追加し、到着から合計59日間になります。

その後は通常の延長として、1か月または2か月を選べます。現在の滞在期限の4〜5営業日前に申請すれば間に合います。6か月などの長い延長も制度上はありますが、認められることは少なく、判断は審査官に委ねられます。離島に住んでいる、治療中であるなど、書類で示せる十分な理由が必要です。通常の2か月延長では、申請書、パスポート、手数料以外を求められることはあまりありません。

ビザ免除対象国の国籍では最長36か月、事前のビザが必要な国籍では最長24か月です。最後の入国から数えるため、いったん出国して再入国すると起算日が変わります。

そのため、制度上は2〜3年ごとに出国・再入国を繰り返して長く暮らすことも可能です。ただし、長く滞在するほど、延長時に収入や仕事などを詳しく聞かれるようになります。通常は滞在2年目以降のことです。

ACR I-Cardの取得時期と使い道

ACR I-Card(Alien Certificate of Registration Identity Card、外国人登録証)は、ICチップ入りのプラスチック製身分証です。フィリピン国内では多くの場面でパスポートの代わりになり、国内線の搭乗、車やバイクの賃借・購入、住居の賃貸、SIM登録などに使えます。パスポート原本を自宅に置いて出かけられます。

59日間の滞在を超える延長時、通常は2回目の延長でカードの料金を支払います。入国管理局で払う総額に含まれます。カード自体は、通常は次回の延長時に、支払った窓口で受け取ります。完成まで延長2回分かかる場合もあります。学校が手続きしている場合は学校に届き、学生は学校で受け取ります。

カードの料金はUS$50で、支払日当日のレートでペソに換算されます。米ドルの現金を別に用意する必要はありません。

外国人が通常のGCashを開設するにもACR I-Cardが必要です。現金引き出しの記事で説明しています。

延長料金

窓口によって料金に多少の違いがあります。以下はセブのある窓口の料金表です。各合計にはExpress Lane Fee(特急手数料)が含まれています。ビザ免除対象国向けの料金で、ビザを取得して入国した人は高くなります。

I. 初回延長のVisa Waiver(29日間)

EO 408に基づいてビザなしで30日間の入国をした旅行者、および観光ビザで入国した旅行者向けです。

手数料の項目 金額(ペソ)
初回延長申請料(Visa Waiver Application Fee) 1,000
初回延長料(Visa Waiver Fee) 500
入国管理局の確認料(BI-Clearance) 500
法務調査料(Legal Research Fee) 30
印紙税(Documentary Stamp Tax Fee) 30
特急手数料(Express Lane Fee) 2,000
合計 4,060

II.A. 59日間を超える最初の延長(2か月)

ACR I-Cardの発行を伴います。カード代は米ドル建てで支払日のレートによりペソに換算されるため、別行にしています。

手数料の項目 大人(ペソ) 14歳未満(ペソ)
申請料(Application Fee) 300 300
延長料(Extension Fee) 1,000 1,000
外国人登録料(Alien Cert of Registration Fee) 1,000 500
人頭税(Headtax) 250 対象外
出入国管理証明・免除証明(Immigration Clearance Certificate / Certificate of Exemption) 700 200
入国管理局の確認料(BI-Clearance) 500 500
法務調査料(Legal Research Fee) 50 50
印紙税(Documentary Stamp Tax Fee) 30 30
特急手数料(Express Lane Fee) 3,000 3,000
ペソ建て合計 6,830 5,580
ACR I-Card(別途) US$50 US$50

表のImmigration Clearance Certificateは、出国前に取るECCとは別です。ECCは6か月以上滞在した旅行者が、別に申請します。

II.B. 59日間以降の継続延長(2か月)

手数料の項目 大人(ペソ) 14歳未満(ペソ)
申請料(Application Fee) 300 300
延長料(Extension Fee) 1,000 1,000
外国人再登録料(Re-ACR Fee) 250 150
人頭税(Headtax) 250 対象外
出入国管理証明・免除証明(Immigration Clearance Certificate / Certificate of Exemption) 700 200
入国管理局の確認料(BI-Clearance) 500 500
法務調査料(Legal Research Fee) 50 50
印紙税(Documentary Stamp Tax Fee) 30 30
特急手数料(Express Lane Fee) 2,000 2,000
合計 5,080 4,230

オンラインで申請する場合

e-services.immigration.gov.phでは、Visa Waiverと通常の延長(Tourist Visa Extension)を申請できます。支払いにはLandbank Link.Biz、Maya、フィリピン共通のQRコード決済規格QR Phが使えます。QR Phは、対応する国内外の銀行や決済サービスから支払う方式です。

サイトは24時間利用できます。

セブ市よりマクタン島の窓口がおすすめ

セブには入国管理局の窓口が2か所あり、どちらも観光滞在の延長を最後まで行い、その日のうちにスタンプ付きのパスポートを返却します。

セブ市の本局はGmall of Cebuの4階です。マクタン島の窓口は少し遠いものの、待ち時間が短めです。

項目 マクタン島(おすすめ) セブ市
名称 Mactan-Cebu Immigration Satellite Office (Gaisano) Cebu Immigration District Office
住所 Annex Building, Gaisano Mactan Island Mall, Pajo, Lapu-Lapu City Gmall of Cebu 4階, A. Soriano Avenue, Cebu City
地図 Google マップ Google マップ
営業時間 08:00〜18:30、書類受付は16:00まで 09:00〜19:30
電話 (032) 8230-7800 (032) 345-6441、(032) 345-6442

マクタン島の窓口は旅行者にあまり知られておらず、通常は全体で30〜50分程度です。セブ市の本局は混雑で2時間ほどかかる場合があります。どちらも平日のみ営業しています。

ACR I-Cardは各窓口で作るのではなく、マニラで印刷してから送られます。そのため料金を払った当日には受け取れず、通常は1〜2か月後、同じ窓口で次の延長をするときに受け取ります。詳しくは上のACR I-Cardの説明をご覧ください。カードの完成待ちで滞在延長が遅れることはありません。

申請書の書き方

窓口での延長には、パスポート、手数料、記入済み申請書が必要です。初回のVisa Waiverを含め、すべての延長で同じ様式、Consolidated General Application Form(CGAF)for Extension of Stay of Temporary Visitor’s Visaを使います。1ページの手書き用紙で、延長のたびに新しく記入します。

用紙は窓口でもらえますが、公式PDFをダウンロードして事前に印刷することも認められています。記入して持参すれば、用紙を受け取る列に並ぶ必要がありません。

用紙上部

欄 記入する内容
写真 現行の観光滞在延長では不要。今後変更される可能性はあります。
Method of Application 本人が申請するならPersonal
Name of Authorized Representative 空欄
BI Accreditation Number 空欄

I. 申請情報(Application Information)

欄 記入する内容
Mode of Application Express。窓口の料金にすでに含まれ、約1時間でパスポートが戻ります。
Number of Months Requested One、Two、Six monthsから選択。通常の延長はTwo months。初回の29日間のVisa Waiverには該当する選択肢がないので空欄にし、職員に記入してもらいます。
State your reason for extension of stay 観光ならTourism / travel。学生は学校を通して延長します。学生と申告すると窓口では受け付けず、学校で手続きするよう案内されます。
Name and signature of evaluator/assessor 職員記入欄
Mobile No. (in the Philippines) フィリピンの携帯電話番号
E-mail address メールアドレス

II. 個人情報(Personal Information)

欄 記入する内容
Last name / First name パスポートどおりの姓/名をローマ字で記入
Middle name パスポートにミドルネームがなければN/A。フィリピンでは母親の旧姓に当たる欄です。紙のBI申請書は該当しない欄をN/Aで埋めます。eTravelで空欄にするのとは異なります。
Other name/Alias N/A
Date of Birth DD MMM YYYY。日、英語3文字の月、年の順。例:09 SEP 1990。月は1月から順にJAN、FEB、MAR、APR、MAY、JUN、JUL、AUG、SEP、OCT、NOV、DEC。
Sex 男性はM、女性はF
Birthplace 出生国。パスポートに記載がある場合は、その表記に合わせます。
Country of Citizenship 国籍
Height (cm) / Weight (kg) 身長と体重を数字で記入。正確に分からなければ概数で構いません。
Civil Status Singleは未婚、Marriedは既婚、Divorcedは離婚など
Residential Address in the Philippines ホテル、コンドミニアムなど実際に住んでいる住所
Barangay バランガイ名。Google マップで滞在先を開き、住所欄を見ると確認しやすいです。
City/Municipality、Province、Zip Code セブ市ならCebu City / Cebu / 6000。ラプラプ市の郵便番号は6015、マンダウエ市は6014。

III. 渡航情報(Travel Information)

欄 記入する内容
Passport/Travel Document No. 空白を入れずにパスポート番号
Date of Validity パスポートの有効期限。発行日ではありません。
Date of Latest Arrival 最後の入国日。入国スタンプで確認
Flight/Voyage Number 到着した便の便名。例:PR 2340、5J 805

IV. 直近の観光滞在延長(Latest Tourist Visa Extension)

欄 記入する内容
Date of Validity 現在許可されている滞在の期限。初回延長ではN/A
Place of Approval 前回延長した窓口。初回延長ではN/A

V. ACR I-Card

欄 記入する内容
Alien Certificate Registration (ACR) Number カードがなければN/A。取得は滞在59日を超えてからです。
Date of Validity、Special Security Registration Number ACR I-Cardの記載を転記。まだ持っていなければN/A

用紙下部

個人情報の取扱いへの同意欄に、氏名全体を活字体で記入します。2つ目の空欄は代理人の欄なので、そのまま空けます。その下に署名し、署名の下にも氏名を活字体で書いてください。用紙にもsignature over printed nameと書かれています。日付は09 SEP 2026と同じ形式です。

アルファベットの活字体で、青または黒のペンを使います。窓口で借りられることが多いですが、自分のペンを持参すると便利です。

持参する書類

BIの現行チェックリスト(2026年6月4日版)は次のとおりです。

  1. 記入済みCGAF。Temporary Visitor’s Visaの滞在延長用で、窓口またはサイトから入手する、上で説明した様式です。
  2. パスポート原本
  3. これまでの延長の領収書すべて。必ず確認されます。
  4. ACR I-Card。すでに交付されている場合に持参します。
  5. 代理人が申請する場合は、申請者ごとの公証済み委任状(Special Power of Attorney)と代理人の身分証のコピー

6か月以上滞在した場合のECC

ECC(Emigration Clearance Certificate、出国許可証)は、フィリピンに6か月以上滞在した旅行者が出国する際に必要です。それより短い滞在なら不要です。

有料で、通常の延長と同じ入国管理局の窓口で申請・支払いをします。出発の72時間前までに申請します。有効期間は1か月で、1回だけ使えます。セブの窓口では1,000ペソ、所要2営業日です。

必要なのはBIの申請書、白背景の2×2インチ写真4枚(撮影から3か月以内)、パスポートの顔写真ページと入国スタンプのコピー、すべての延長の領収書のコピーです。

自分で手続きするか、業者に頼むか

語学学校の学生は、学校が延長します。窓口へ行く必要はなく、SSPと延長の費用は学校の現地費用に含まれます。

自分で延長する旅行者も、通常は代行業者に頼む必要はありません。パスポートと申請書を持って窓口へ行くか、オンラインで申請できます。認定を受けたビザ代行業者が必要なのは、別の種類のビザや複雑な滞在履歴などのケースです。

窓口を通さず「1年のビザ」などを取れると持ちかけるフィクサーの利用は違法で、多くは詐欺です。入国管理局の窓口、公式e-services、または学校で手続きしてください。

料金は2026年9月18日にセブの入国管理局の掲示と照合しました。予告なく変わるため、訪問前にimmigration.gov.phのCitizen’s Charterで確認してください。

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